- 2025年1月18日:投稿
2025年(令和7年)、新しい一年のはじまりに思うこと
新年明けまして、おめでとうございます。
今年も一年、よろしくお願い致します。
こんにちは、就労継続支援A型事業所ONE STEP利用者のヒラヤマです。
去年は元旦から能登半島で大きな地震が発生するという波乱の年始でしたが、今年は何事もなく新年が始まり、ひとまず一安心しています。
今回の年末年始は、年末と正月三が日をはさんで12月28日(土曜日)から1月5日(日曜日)までの最大9連休だったので、「朝起きられない」「だるい」「集中できない」「仕事や勉強のやる気が出ない」などの「休みボケ」が続いている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 何を隠そう、ヒラヤマもその一人です(苦笑)
最近は「休みボケ」解消の方法をネットで漁っては、試してみる日々が続いています。
2025年、最初の記事で何を書こうか考えていたのですが、今回は「就労継続支援A型事業所ONE STEPメンバーの抱負」と「2025年の福祉関連の重要トピックス」の二本立てでいこうと思います。それでは、いってみましょう!
- 就労継続支援A型事業所ONE STEPメンバー、2025年の抱負
- 2025年の福祉関連の重要トピックス
- ①40年ぶりの障害年金制度の見直し
- ②障害者雇用促進法の改正に伴い、除外率の引き下げ(4月1日から施行)
- ③就労選択支援(仮称)サービス(2025年10月1日から開始予定)
- 今年一年が素晴らしい年になりますように
就労継続支援A型事業所ONE STEPメンバー、2025年の抱負
就労継続支援A型事業所ONE STEPには、様々なメンバーがいらっしゃいます。
そのなかでもピックアップした数人から、抱負を紹介したいと思います。
◼️勤続年数:2025年の2月で3年になります
◼️作業内容:Instagramの運用、ブログ記事作成
◼️今年の抱負:
そろそろ本格的に就労を目指してみようと思っています。できればブログやライターに関連した職業に就けるのが望ましいです。それと並行するかたちで、資格取得にもチャレンジしてみたいです
◼️勤続年数:2年
◼️作業内容:アフィリエイト、ブログ記事作成、SNS運用
◼️今年の抱負:
今年はAI生成(画像、動画、文章)の知識を常に新しいものに更新していきたいです。また、ブログ作成を共に行っているメンバーと成長して、より良い内容のブログを作っていくことを目標にしています。
■勤続年数:3ヶ月
■作業内容:インスタグラムの運用、アフィリエイト、動画編集
■今年の抱負:
業務を楽しんで、皆さんとのコミュニケーションを大事にしていきたいと思っています。それと、動画編集のクオリティを上げて、色んな表現ができるようになりたいです。
■勤続年数:もうすぐ3年になります
■作業内容:
沖縄のイベントを紹介するインスタの運用や、営業リスト作成を行っています
■今年の抱負:もっともっと成長したい! 目指せ一般就労!
■勤続年数:1ヶ月
■作業内容:ジモティやメルカリなど出品する文言や写真を撮ったり、インスタグラムの投稿作成
■今年の抱負:
インスタ運用をしっかり学ぶことです。またデザインツールCanvaの機能を学んだりデザイン力をあげたい!他には事務作業やリモートワークもできるようになりたいと考えております!
■勤続年数:今年の四月で一年経ちます
■作業内容:自社のインスタ運用、MEO対策のお仕事
■今年の抱負:
趣味のイラスト制作とワンステップのお仕事を程よく両立して楽しむ!
2025年の福祉関連の重要トピックス
①40年ぶりの障害年金制度の見直し
以前、こちらの記事でも取り上げた障害年金。
障害年金とは、健康上の問題から仕事や生活に支障が出るようになったとき、国から支給される年金のことです。「障害《基礎》年金」と「障害【厚生】年金」の2つがあります。
「障害《基礎》年金」は、国民健康保険に加入している方が貰える年金です。
一方、「障害【厚生】年金」は、厚生年金保険に加入している方が貰える年金になります。
ざっくりとですが、以下のように支給金額が決められています。
障害の等級 | 支給金額or算出方法 | |
障害《基礎》年金 | 1級 | 年間 972,500円 |
2級 | 年間 777,800円 | |
障害【厚生】年金 | 1級 | 報酬比例の年金額×1.25 |
2級 | 報酬比例の年金額 | |
3級 | 報酬比例の年金額 (最低保証額が583,400円に設定されています) |
とても有り難い障害年金ですが、長年、改正を求める声が上がっていました。
それもそのはず。以前に制度の改正検討が行われたのが、なんと40年前!
今の時代にそぐわなくなるのも、無理はありません。
そこで2025年、40年ぶりに障害年金の制度の見直しがされる運びとなりました。
特に、長年、問題視されていた箇所にメスが入る可能性があります。
- 従来の障害年金制度では、初診日は条件と僅かにズレるだけで、障害【厚生】年金を受け取れないこと/支給額が大きく変わってしまうこと
- 障害等級が3級だと、障害【厚生】年金が支給されないこと
もしも改正が可決されれば、障害者の生活に大きな影響があることでしょう。
②障害者雇用促進法の改正に伴い、除外率の引き下げ(4月1日から施行)
障害者雇用促進法の概要
障害者雇用促進法とは、障害者の就業が不利にならないよう、障害のある/なしに関わらず、雇用の機会を均等に設ける制度のことです。
簡単に言うと「障害を理由に面接すら受けられないのは駄目ですよ」ということです。
また、国や地方公共団体、民間企業など、一定数の従業員がいる企業・団体は、一定数以上の障害者を雇用することが義務付けられています。これを法定雇用率といいます。
障害者雇用促進法の除外率とは
上記のように定められている法定雇用率ですが、実際問題、障害者の就業が難しい業種も少なくありません。
そこで設けられているのが「除外率」です。
業種ごとに除外率が決められており、障害者の雇用する人数の割合を他の業種と比べて少なくすることが法的に認められています。
2025年4月1日以降、この除外率が10ポイント引き下げられることになりました。
※以下の表にない飲食業や製造業、小売業・卸売業には除外率は設けられていません。
除外率設定業種 | 除外率 |
○非鉄金属第一次製錬 ○精製業 ○貨物運送取扱業(集配利用運送業を除く) | 5% |
○建設業 ○鉄鋼業 ○道路貨物運送業 ○郵便業(信書便事業を含む) | 10% |
○港湾運送業 ○警備業 | 15% |
○鉄道業 ○医療業 ○高等教育機関 ○介護老人保健施設 ○介護医療院 | 20% |
○林業(狩猟業を除く) | 25% |
○金属鉱業 ○児童福祉事業 | 30% |
○特別支援学校(専ら視覚障害車に対する教育を行う学校を除く) | 35% |
○石炭・亜炭鉱業 | 40% |
○道路旅客運送業 ○小学校 | 45% |
○幼稚園 ○幼保連携型認定こども園 | 50% |
○船員等による船舶運航等の事業 | 70% |
③就労選択支援(仮称)サービス(2025年10月1日から開始予定)
今現在、障害者の就労をサポートする制度としては、就労継続支援A型・就労継続支援B型、就労移行支援、就労定着支援などがあります。
制度自体は足りているのですが、ここで問題となってくるのは、利用者を必ずしも適切な就労支援サービスに繋げられていないということです。
そこで新設された「就労選択支援」の出番です。
支援者が利用者との面談を通じて、当人の特徴やニーズ把握を行い、そこから障害者ひとりひとりの希望や能力を考慮して、適切な就労系障害福祉サービスや一般就労に繋ぎます。
簡単に言うと、これまではどの就労支援サービスを利用するかは利用者さんに一存されていた部分が多かったのですが、これからは支援者側からも働きかけてくれるということです。要は「転職エージェントになってくれる」という感じでしょうか?
ただ、「就労選択支援(仮称)サービス」は、10月1日から開始予定とのことなので、今後、情報がアップデートされる可能性は大いにあります。
これからの動向に注意していきましょう。
就労選択支援利用の流れ
就労系障害福祉サービスの利用申請 | |
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計画相談支援事務所 | |
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<NEW>就労選択支援の利用随時、情報提供を行い、障害者本人と協同 ○アセスメント ○他機関連携会議 ○関係機関との連絡調整 ○雇用事例などの情報収集・提供 | |
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計画相談支援事業所 | 一般就労 ※アセスメント結果などを踏まえて、 職業訓練などを実施 |
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就労系障害福祉サービスの利用 ・就労継続支援A型事業所 ・就労継続支援B型事業所 ・就労移行支援 | 一般企業など |
今年一年が素晴らしい年になりますように
最後まで読んでいただきありがとうございました。
特に「40年ぶりの障害年金制度の見直し」は、今、障害年金を受給している方はもちろん、今後受給の申請を考えている方にとっても、重大なトピックスだと思います。
今年も皆さんに役立つ情報をお届けできるよう、頑張っていきたいと思います。
もし新年の抱負や感想があれば、ぜひコメントで教えてください。
ブログ記事を書く原動力になります!
それでは、また次回、お会いしましょう。
今回の記事の執筆者は、就労継続支援A型事業所ONE STEP利用者のヒラヤマでした。