あなたは大丈夫? マイナンバーカードの電子証明書の有効期限と更新手続きを徹底解説

マイナンバーカードの電子証明書の更新

マイナンバーカード更新が必要な人へ
更新を意識すべきタイミングは、すぐそこ!

マイナンバーカードとマイナポイント事業
マイナンバーカードとマイナポイント事業

 みなさん、こんにちは。
 就労継続支援A型事業所ONE STEP利用者のヒラヤマです。

 突然ですが、皆さんは「運命の日」が刻々と近づいていることに気づいていますか?
 恐らく、この「運命の日」が頭からすっぽり抜け落ちている方も少なくないと思います。(ヒラヤマ自身もそうでした)
 しかし、避けて通ることはできません。必ず向き合うことになります。
 そのとき、多くの人が、きっと、こう思うでしょう。

「暗証番号? 覚えてるわけないだろ!」

「利用者証明用が4桁? 署名用が6〜16桁? なにそれ!?」

 というわけで、今回は「マイナンバーカードの電子証明書の有効期限と更新手続き」について解説します。

「なぜ、いまマイナンバーカードの更新?」

 と疑問に思った方も多いでしょう。
 実は、マイナンバーカードを作った方の多くは、マイナポイント第1弾(2020年9月〜2021年12月)の時期にカードを取得しています。
 そのときに発行された電子証明書は、年齢に関係なく発行日から5回目の誕生日までが有効期限です。つまり、そろそろ更新が必要になってきているのです。

 まずは、このマイナポイント事業の概要とマイナンバーカードの基本的な機能を振り返り、なぜ更新が必要なのかを理解していきましょう。

“懐かしのあの頃” – マイナポイント事業を振り返る

マイナポイント事業
マイナポイント事業

 皆さん、マイナポイント事業は覚えていますか?
 ざっくりいうと、「現金〇〇円分ポイントあげるから、マイナンバーカードを登録してね」というキャンペーンです。
 当時は、俳優の舘ひろしさん現・日本ハムファイターズ監督の新庄剛志さん芸人のずん・飯尾和樹さんなどが出演するCMが連日放送され、大きな話題となりました。
 以下の表は、マイナポイント事業の時期と概要です。

時期概要
第1弾
(2020年9月〜2021年12月)
  • キャッシュレス決済と紐づけることで、利用額の25%(最大5,000円分)が付与されました。
  • コロナ禍での特別定額給付金申請にも紐づけられたことで、多くの方がマイナンバーカードを申請しました。
  • このとき、初めてカードを作った方も多く、マイナンバーカードの普及のきっかけとなった事業です。
    第2弾
    (2022年〜2023年)
    • 健康保険証や公金受取口座を登録することで、さらにポイントが追加されました。
    • この事業によって、マイナンバーカードの利便性や存在価値が改めて広く認知され、普及促進の大きな役割を果たしました。

     そして、この第1弾でマイナンバーカードを作った方に注意してほしいのが、カードに搭載された電子証明書の有効期限です。
     マイナンバーカード本体はまだ有効でも、電子証明書の期限は発行日から5回目の誕生日までと決まっており、そろそろ更新時期に差し掛かっています。
     ですので、ここからは、電子証明書の有効期限や更新手順、福祉系での便利な使い方について解説していきます。

    マイナンバーカードとは?

    マイナンバーカードの見た目や機能
    マイナンバーカードの見た目や機能

     マイナンバーカード(正式には「個人番号カード」)は、日本国内に住むすべての人が持つことができるICカードです。
     行政手続きの簡略化や、本人確認の効率化を目的として作られました。

    見た目と基本機能

    • 顔写真付きのプラスチックカードで、身分証明書としても利用可能
    • 搭載されているICチップには、さまざまな情報や電子証明書が記録されています

    主な機能

    1.電子証明書

    • オンラインでの行政手続きやマイナポータルへのログインに必須
    • 署名や本人確認の電子的証明として使われます

    2.健康保険証としての利用(希望者のみ)

    • 医療機関でカードを提示するだけで、従来の保険証と同様に利用可能
    • 手続きが簡略化され、医療費の自己負担情報もオンラインで確認できる

    3.公金受取口座登録

    • 給付金や助成金、児童手当などの振込口座として登録可能
    • マイナポイント事業の利用にも紐づく

    4.コンビニ交付サービス

    • 住民票、印鑑証明、課税証明などの書類を全国のコンビニで取得可能
    • 窓口に行く手間を省き、必要なときにすぐ取得できる

    有効期限

    • カード本体
      • 20歳以上:発行から10回目の誕生日まで
      • 20歳未満:発行から5回目の誕生日まで
    • 電子証明書
      • 年齢に関係なく、発行日から5回目の誕生日まで
      • カードは有効でも、電子証明書が期限切れだとオンライン手続きや福祉系サービスは使えません

    取得方法

    • 市区町村の窓口やオンラインで申請可能
    • 受け取りの際には本人確認書類(運転免許証、健康保険証、パスポートなど)が必要

    マイナンバーカード2つの有効期限
    (本体・電子証明書)

     実は、マイナンバーカードには、2つの有効期限があります
     この「2つの有効期限がある」という部分が、非常に混乱しやすいです。
     つまり「カードは有効でも、電子証明書は無効になることがある」という不可解な事態も考えられるのです。

     「だったら、どっちも5年の有効期限でいいじゃん」

     と思わずにはいられません(当然、ヒラヤマもその一人です)。
     こういうところが「お役所仕事」と揶揄される所以かと思いますが……。(苦笑)

    種類有効期限の目安影響
    カード本体
    • 20歳以上
      • 発行から10回目の誕生日まで
    • 20歳未満
      • 発行から5回目の誕生日まで
    • マイナンバーカード自体が使えなくなる
    電子証明書
    • 発行日から5回目の誕生日まで
    • 年齢関係なし
    • オンライン手続きや署名ができなくなる

    マイナンバーカードの電子証明書の更新方法

    マイナンバーカードの電子証明書の更新方法(図解)
    マイナンバーカードの電子証明書の更新方法(図解)

     電子証明書は、有効期限が切れる前に、お住まいの市区町村窓口で更新します。
     残念ながら、自宅やオンラインでは更新できないので、気をつけましょう。

     更新に必要なもの

     「せっかく貴重な時間を割いて市区町村窓口に出向いたのに、必要なものが足りないせいで無駄足になった」といった徒労にならないために、更新に必要なものはしっかり揃えておきましょう。

    • マイナンバーカード本体
    • 更新通知(届いた場合)
    • 暗証番号
      • 利用者証明用(数字4桁)
      • 署名用(英数字6〜16桁)

    電子証明書の更新が必要な理由

     マイナポイントをきっかけにカードを作った方は多いと思いますが、そのカードに搭載されている電子証明書には有効期限があります
     実はマイナンバーカード本体の有効期限と違い、電子証明書は発行から5回目の誕生日までしか有効ではありません

    「カード自体はまだ使えるのに、電子証明書が期限切れでオンライン手続きができない」

     そんなトラブルを防ぐために、期限が来る前に更新しておくことが大切です。
     ここからは、実際の更新手順を図解イメージ付きで分かりやすく解説していきます。

    更新手順の図解イメージ

     マイナンバーカードの電子証明書更新は、窓口で行うシンプルな手続きです。
     手順に沿って進めれば、10〜20分程度で完了します。
     暗証番号がわからない場合でも、窓口で再設定できるので安心です。

    STEP 1 窓口でマイナンバーカードを提示 まずは窓口でカードを提示します。
     専用読み取り機でカード情報を確認し、手続きが始まります。
    STEP 2 更新申請書を提出 窓口で渡される申請用紙に必要事項を記入して提出します。 記入内容は基本的な氏名や連絡先などです。
    STEP 3‐A 暗証番号がわかる場合 利用者証明用の4桁、署名用の6〜16桁の暗証番号を入力します。暗証番号がわかればスムーズに進みます。
    STEP 3‐B 暗証番号がわからない場合 窓口で新しい暗証番号を設定します。
     再設定には本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)が必要です。
    STEP 4 電子証明書書き換え 新しい電子証明書が発行され、有効期限が更新されます。 この時点でオンライン手続きや福祉サービスにすぐ使える状態になります。
    STEP 5 更新完了 手続きは10〜20分程度で終了します。
     これで電子証明書の有効期限は延長され、安心して各種サービスを利用できます。

    福祉サービスでのマイナンバーカードの便利な活用方法

    福祉サービスにおけるマイナンバーカードの活用例
    福祉サービスにおけるマイナンバーカードの活用例

     マイナンバーカードがあれば、福祉サービスの手続きがオンラインで完結し、時間や移動の負担が大きく軽減されるのが最大のメリットです。
     日常生活の中でどのように活用できるのか、具体的に見ていきましょう。

    健康保険証として登録

     マイナンバーカードは、健康保険証としても利用できます
     医療機関でカードを提示するだけで手続きが完了し、これまで必要だった書類の提出や確認の手間が省けます。
     医療費の自己負担額や診療履歴もオンラインで確認できるので、通院や薬の管理がよりスムーズになります。

    介護サービスの申請・更新

     介護サービスの利用申請や更新も、マイナンバーカードを使えばオンラインで完結します。
     窓口に行かずに、自宅から手続きを済ませられるため、移動が大変な方や高齢者にとって大きなメリットです。

    福祉給付金・助成金の申請

     児童手当や各種福祉給付金・助成金の申請も、マイナンバーカードを使えばオンラインで行えます。自宅で手続きを完結させ、口座振込で受け取れるので、手続きの負担を大幅に軽減できます。

    コンビニ交付で書類取得

     住民票、印鑑証明、課税証明などの必要書類も、全国のコンビニで取得可能です。
     窓口で長時間待つ必要がなく、必要なときにすぐに取得できるので、福祉サービスの申請や手続きがより手軽になります。

    マイナンバーカード電子証明書の有効期限切れに注意!
    忘れずに更新を

    マイナンバーカードの更新放置は厳禁
    マイナンバーカードの更新放置は厳禁

     電子証明書の有効期限は「発行から5回目の誕生日まで」と少し特殊なルールなので、「気づいたら切れていた……。」という人も少なくありません
     ヒラヤマ自身も、

    「暗証番号? え、そんなの覚えてないよ!」

     と、慌てた経験があります。
     だからこそ、この記事を読んだ“今”がチャンス。
     ぜひ一度、カードの有効期限を確認してみてください。
     ちょっとした準備で、これからもスムーズに福祉サービスや日常の手続きを使えますよ。