心に響く!障害をテーマにしたオススメ洋画 不朽の名作3選+新作5選

障害を題材にした洋画8選

邦画編の次はこれ!
感動だけじゃない、学びもある洋画の障害物語

感動だけじゃない、学びもある洋画の障害物語
感動だけじゃない、学びもある洋画の障害物語

 皆さん、こんにちは。
 就労継続支援A型事業所ONE STEP利用者のヒラヤマです。

 前回の障害と向き合う人々の物語:観るべき映画7選【邦画 編】は、見ていただけたでしょうか?
 今回は、洋画にスポットを当ててみます。
 洋画の魅力といえば、、ただ物語が描かれているだけじゃなくて、演技の迫力や映像のスケール感、海外ならではの文化や日常の描き方まで味わえるところ
 画面の向こう側に広がる世界に引き込まれながら、障害を抱える人やその家族の喜びや葛藤に触れられるのがたまらないんですよね。
 ここでは、2つのジャンルで洋画を分けてご紹介。

  • 公開から年月が経っても色あせず、観るたびにいろいろ考えさせられる名作
  • 2000年以降の映画で味わう、障害を抱える人々と温かい物語

 さあ、スクリーンの向こうに広がる感動の世界を、一緒に覗いてみましょう!

時代を超えて愛される、障害を描いた名作映画3選

障害をテーマにした不朽の名作洋画3選
障害をテーマにした不朽の名作洋画3選

 障害をテーマにした映画には、時代を超えて人々の心に残る名作がいくつもあります。
 単に障害を描くだけでなく、家族や友人との関わり、日常の喜びや葛藤を丁寧に描くことで、観る人の心を深く揺さぶります。
 ここでは、公開から年月が経っても色あせず、今なお観るたびに考えさせられる3本の名作映画をご紹介。さらに、若い頃の名優たちの姿を見られるのも、大きな楽しみのひとつです。

1.レインマン(1988年製作/134分/G/アメリカ)

レインマン(1988年製作/134分/G/アメリカ)
レインマン(1988年製作/134分/G/アメリカ)
原題原題または英題:Rain Man
解説
あらすじ
 高級外車ディーラーのチャーリーは、絶縁状態にあった父の訃報を聞き、遺産目当てに帰省する。ところが、遺産の300万ドルは全て匿名の人物に相続されることとなっていた。
 その人物が、今まで存在すら知らなかった自閉症の兄レイモンドであると知った彼は、兄を病院から連れ出してロスへと向かうが……。(引用元:映画.com
スタッフ監督:バリー・レビンソン
原案:バリー・モロー
脚本:ロナルド・バスバリー・モロー
キャストレイモンド:ダスティン・ホフマン
チャーリー:トム・クルーズ
スザンナ:バレリア・ゴリノ
ブルーナー医師:ジェラルド・R・モーレン
ジョン・ムーニー:ジャック・マードック
バーン:マイケル・D・ロバーツ
ラリー:ラルフ・シーモア
アイリス:ルシンダ・ジェニー
サリー・ディブス:ボニー・ハント
農場の母親:ベス・グラント
題材の障害自閉症サヴァン症候群
レビュー 『レインマン』は、自閉症の兄と弟のロードムービー。
 兄と行動を共にする大変さがリアルに伝わるからこそ、最初は兄と一緒に行動することにイライラしてばかりの弟チャールズが、少しずつ心を開き「この兄と生きていきたい」と思うようになる流れがじんわり響いてきます。
 トム・クルーズの勢いある演技と、ダスティン・ホフマンの圧巻の存在感。特にダスティン・ホフマンのリアルで繊細な演技は、ただの映画を超えて心を揺さぶってきました。
 観終わった後に残るのは派手な涙ではなく、静かに続いていく余韻。
 兄弟の絆を通して、人と人とのつながりっていいなとしみじみ感じさせてくれる一本ですね。
ヒラヤマの余談 言わずとしれた名作中の名作。 「障害を題材にした映画」というテーマなら、なおさら取り上げないわけにはいかないでしょう。
 さらに『トップガン マーヴェリック』で教官役を演じたトム・クルーズの若き頃を見られるという意味でも、視聴する価値はあると思います。それにしても、今も昔も、トム・クルーズはカッコいいですね。
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2.フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作/142分/PG12/アメリカ)

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作/142分/PG12/アメリカ)
フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作/142分/PG12/アメリカ)
原題原題または英題:Forrest Gump
解説
あらすじ
 頭は少し弱いが、誰にも負けない俊足と清らかな心をもった男フォレスト・ガンプの数奇な人生を、アメリカ現代史と重ねて描き出していくヒューマンドラマ。
 知能指数が人よりも劣っていたが、母親に普通の子どもと同じように育てられたフォレスト・ガンプは、小学校で優しく美しい少女ジェニーと運命的な出会いを果たす。
 俊足を買われてアメフト選手として入学した大学ではスター選手として活躍。卒業後は軍隊に入り、ベトナム戦争で仲間を救って勲章をもらい、除隊後はエビ漁を始めて大成功を収める。
 しかし、幼い頃から思い続けているジェニーとは再会と別れを繰り返し……。(引用元:映画.com
スタッフ監督:ロバート・ゼメキス
原作:ウィンストン・グルーム
脚本:エリック・ロス
キャストトム・ハンクス
サリー・フィールド
ロビン・ライト
ゲイリー・シニーズ
ミケルティ・ウィリアムソン
マイケル・C・ハンフリーズ
ハンナ・R・ホール
ハーレイ・ジョエル・オスメント
題材の障害知的障害
レビュー 観るたびに心がじんわり温かくなる不思議な映画です。
 フォレストという人物の半生を隣で見守っているような感覚、その純粋な言葉や行動に触れるたび、自分の中にも何か大切なものが手渡される気がしました。
 昔は流してしまったセリフも、人生経験を積んだ今あらためて聞くと深く刺さり、まるで自分に語りかけられているように思える瞬間も。
 物語自体はシンプルで、そこに詰まっているのは“『生きること』そのもの。
 トム・ハンクスの真っ直ぐで誠実な演技がフォレストにぴたりと重なり、他では味わえない唯一無二の作品。
 見終わった後に心が少し大きくなったように感じる、そんな映画です。
ヒラヤマの余談 今更ですが、『フォレスト・ガンプ』って、2時間超えの映画なんですね。2時間超えの大作でありながら、飽きることなく最後まで見させてしまうのは、それだけ映画が面白い証拠かと思います。
 素晴らしき映画は年月が過ぎても、色褪せない事を再確認しました。
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3.ギルバートグレイプ(1993年製作/117分/アメリカ)

ギルバートグレイプ(1993年製作/117分/アメリカ)
ギルバートグレイプ(1993年製作/117分/アメリカ)
原題原題または英題:What’s Eating Gilbert Grape
解説
あらすじ
 アイオワ州の小さな町エンドーラ。
 特になにもないこの町から生まれて24年間出たことがない青年ギルバートは、ハンディキャップを抱えた弟アーニーと、身動きが取れないほど太った過食症の母、そして2人の姉妹の面倒を見ながら日々を送っている。
 家族を守ることに精いっぱいで自分の夢も希望も見失っていたギルバートは、ある日、トレーラーで旅をしながら暮らしている少女ベッキーと出会う。
 車の故障でしばらく町にとどまることになったベッキーとの交流を通して、ギルバートは自分の人生を見つめ直していく。(引用元:映画.com
スタッフ監督:ラッセ・ハルストレム
原作:ピーター・ヘッジズ
脚本:ピーター・ヘッジズ
キャストギルバート:ジョニー・デップ
アーニー:レオナルド・ディカプリオ
ベッキー:ジュリエット・ルイス
ベティ:メアリー・スティーンバージェン
ジョン・C・ライリー
ダーレン・ケイツ
ケビン・タイ
ローラ・ハリントン
メアリー・ケイト・シェルハート
クリスピン・グローバー
題材の障害知的障害摂食障害(過食症)
レビュー ジョニー・デップが珍しく“普通の青年”を演じているのが新鮮。 
 これまでの奇抜なキャラの印象が強いだけに、静かで繊細なギルバート役は逆に印象的でした。
 そんな彼を支える物語の中心には、知的障害を持つ弟アーニーを演じる若きレオナルド・ディカプリオの存在。
 圧倒的にリアルで繊細な演技が作品の質を一気に引き上げています。
 背景には、家族を背負う『ヤングケアラー』としてのギルバートの姿があり、その葛藤や犠牲が静かに描かれているのも心に刺ささりました。
 決して派手さはないけれど、じわじわと胸に残るストーリーとふたりの名演が忘れられない。
 そして「外見の美しさはいつかなくなるもの。それより人生で何をしたか」というベッキーの言葉が、観終わった後も心に残っています。
ヒラヤマの余談 若き日のジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが共演している豪華な作品というだけでも凄いのに、さらに映画自体の評価も高いとなれば、見るしかないでしょう。
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2000年代公開、絶対に観たい障害者映画ベスト5

2000年代公開、絶対に観たい障害者映画ベスト5
2000年代公開、絶対に観たい障害者映画ベスト5

 2000年代以降も、障害をテーマにした感動的な洋画がたくさん誕生しています。
 家族との絆や友人との関わり、日常の小さな喜びや葛藤を描く作品は、ただ観るだけで心が温かくなるものばかり。
 ここでは「観てよかった!」と思える、特におすすめの5本を厳選しました。
 思わず泣いたり笑ったり、時には自分の価値観を考えさせられる作品も。
 映画を通して、障害を持つ人やその家族の気持ちに寄り添う時間を体験してみてください

1.I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作/133分/アメリカ)

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作/133分/アメリカ)
I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作/133分/アメリカ)

原題原題または英題:Wochenendrebellen
解説
あらすじ
  7歳の知能しか持たないサムは、コーヒーショップで働きながら、ひとり娘ルーシーを育てるが、ソーシャル・ワーカーに娘を取り上げられ、敏腕女性弁護士に助けを求める。
 彼女は夫と息子との関係に悩んでいた。
 主人公の友人役で実際に知的障害を持つ人々も出演。(引用元:映画.com)(引用元:映画.com
スタッフ監督:ジェシー・ネルソン
脚本:クリスティン・ジョンソン
脚本: ジェシー・ネルソン
キャストサム:ショーン・ペン
リタ:ミシェル・ファイファー
アニー:ダイアン・ウィースト
ルーシー:ダコタ・ファニング
ターナー:リチャード・シフ
ダグ・ハッチソン
ロレッタ・デバイン
ランディ:ローラ・ダーン
ルーシー(2歳):エル・ファニング
題材の障害自閉症
レビュー とにかくあったかい映画。
 ショーン・ペンの演技はもちろんすごいんだけど、やっぱり小さいダコタ・ファニングが圧巻。目線だけで感情が伝わってきて、この子ほんと天才だなって思いました。
 サムの純粋さに周りの人たちが心を動かされていく感じもよくて、ビートルズの音楽が流れる世界観とぴったり。
 泣き叫ぶような感動じゃなくて、最初から最後までじんわり優しい気持ちになれます。
 お金や知識も大事だけど、“普通の愛”こそ大切なんだって改めて思わせてくれる。親になった時にまた見返したい作品です。
ヒラヤマの余談 ヒラヤマ個人の考えですが、「歌は、印象深い出来事(感情)と結びついて名曲になる」と思っていています。
 とある曲を聞いて、「恋人とのドライブでよく聞いていたなぁ」と、しみじみ思い出すみたいな感じでしょうか。
 今回の映画を通じて、『ヒラヤマのなかで』、ビートルズの曲が名曲になった気がします。
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2.ワンダー 君は太陽(2017年製作/113分/G/アメリカ)

ワンダー 君は太陽(2017年製作/113分/G/アメリカ)
ワンダー 君は太陽(2017年製作/113分/G/アメリカ)

原題原題または英題:Wonder
解説
あらすじ
 世界で800万部以上を売り上げたR・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー」を、映画化したヒューマンドラマ。
 ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。
 幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。
 はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。(映画.comより引用)
スタッフ監督:スティーブン・チョボウスキー
原作:R・J・パラシオ
脚本:スティーブン・チョボウスキー
脚本:スティーブ・コンラッド
脚本:ジャック・ソーン
キャストイザベル:ジュリア・ロバーツ
オギー:ジェイコブ・トレンブレイ
ネート:オーウェン・ウィルソン
トゥシュマン先生:マンディ・パティンキン
ブラウン先生:ダビード・ディグス
ヴィア:イザベラ・ビドビッチ
ミランダ:ダニエル・ローズ・ラッセル
ジャスティン:ナジ・ジーター
ジャック:ノア・ジュプ
サマー:ミリー・デイビス
ジュリアン:ブライス・ガイザー
シャーロット:エル・マッキノン
題材の障害トリーチャーコリンズ症候群
レビュー 本作は「難病もの」と聞くと想像しがちな重苦しいお涙頂戴ではなく、ユーモアを交えた軽やかなタッチで物語を描いています。
 病気やいじめといったテーマを扱いながらも過度に暗くならず、むしろ観る者をやさしい笑いで包み込み、気軽に楽しめる作品に仕上がっていました。
 鑑賞後には清々しい気持ちが残り、思わずホロリとしつつも心が温まる──そんな映画体験はなかなか珍しいと感じます。
 また、難病を抱える本人だけでなく、家族や友人など周囲の人々にもスポットを当て、それぞれの葛藤や成長を丁寧に描いた構成も印象的でした。
 病を抱えるのは本人だけではない、という当たり前のことを改めて思い出させてくれる良作です。
ヒラヤマの余談 はっきり言って、最近のディズニーの悪評(『ウィッシュ』、実写版『白雪姫』、『星つなぎのエリオ』など)を知っているヒラヤマからすると「制作陣が映画『美女と野獣』とほぼ同じ」というだけでも「おいおい、大丈夫かよ?」と疑心暗鬼でしたが、結果は、文句なしに「素晴らしい映画」でした。
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3.ぼくとパパ、約束の週末(2023年製作/109分/G/ドイツ)

ぼくとパパ、約束の週末(2023年製作/109分/G/ドイツ)
ぼくとパパ、約束の週末(2023年製作/109分/G/ドイツ)

原題原題または英題:Wochenendrebellen
解説
あらすじ
 自分の好きなサッカーチームを決めるため、ドイツ国内のスタジアムを巡る自閉症の少年とその父親の旅を実話に基づいて描き、本国ドイツで100万人を動員するヒットとなったヒューマンドラマ。
 幼い頃に自閉症と診断された10歳のジェイソンは、生活に独自のルーティンとルールがあり、それが守られないとパニックを起こしてしまう。  
 ある日、クラスメイトから好きなサッカーチームを聞かれるも答えることができなかった彼は、ドイツ国内の56チームを全て自分の目で見てから好きなチームを決めたいと家族に話す。
 父ミルコは息子の夢をかなえるべく、ドイツ中のスタジアムを一緒に巡ることを約束し、多忙な仕事の合間を縫って週末ごとに旅をしていく。(引用元:映画.com
スタッフ監督:マルク・ローテムント
原作:ミルコ・フォン・ユターセンカ
 原作:ジェイソン・フォン・ユターセンカ
脚本:リヒャルト・クロプ
キャストミルコ:フロリアン・ダービト・フィッツ
ジェイソン:セシリオ・アンドレセン
ファティメ:アイリン・テツェル
ヨアヒム・クロール
ペトラ・マリー・カミーン
題材の障害自閉症
レビュー 自閉症の息子ジェイソンと、その家族の姿を描いたこの映画は、とてもあたたかい気持ちにさせてくれる作品でした。
 サッカースタジアムを巡る旅を通して、ジェイソンは少しずつ自分を理解し、苦手なことや我慢も学んでいきます。その過程を見守る父や母、祖父母もまた、彼を「大変な子」ではなく「大切な個性をもった子」として受けとめ、共に歩んでいく姿が本当にやさしかったです。
 時にはパニックになってしまう場面もありますが、その裏にある彼の不安や必死さを知ることで、家族はより深く寄り添えるようになる。
 そんなやり取りを見ていると、観ているこちらまで心がほぐれていくようでした。
ヒラヤマの余談 「推しの『サッカーチーム』を決めるために旅をする」というのが、いかにも国技がサッカードイツらしいですよね。
 ヒラヤマもサッカー好きなので、より一層、楽しむことができた映画でした。
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4.最強のふたり(2012年/上映時間:113分/フランス)

最強のふたり(2012年/上映時間:113分/フランス)
最強のふたり(2012年/上映時間:113分/フランス)

原題原題または英題:Intouchables
解説
あらすじ
 パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪の男と、介護役として男に雇われた刑務所を出たばかりの黒人青年の交流を、笑いと涙を交えて描く実話がもとのドラマ。
 まったく共通点のない2人は衝突しあいながらも、やがて互いを受け入れ、友情を育んでいく。(引用元:映画.com
スタッフ監督:エリック・トレダノオリビエ・ナカシュ
脚本:エリック・トレダノオリビエ・ナカシュ
キャストフィリップ:フランソワ・クリュゼ
ドリス:オマール・シー
オドレイ・フルーロ
アンヌ・ル・ニ
題材の障害全身麻痺
レビュー 観てるとほんと幸せな気分になる映画でした。
 お金や肩書きとか関係なく、「一緒にご飯食べて笑ってる時間が一番の幸せなんだな」って思わせてくれます。
 車椅子の大富豪と移民の青年っていう全然違う2人が、その“違い”を偏見じゃなくて魅力として描いてるのがいいですね。
 重いテーマも含んでるはずなのに、爽やかに進んでいくから全然堅苦しくない。
 相手に気を遣う優しさも必要だけど、時には遠慮なく踏み込んでくれる存在が心を救うんだなって感じました。
 人付き合いは面倒なこともある一方、やっぱり『ひとりじゃなくてふたりだから、生まれる幸せがあるんだ』と、改めて思える映画。
 完全なフィクションではなく、実話ベースというのも素敵。
ヒラヤマの余談 なんとなく勝手に今まで『最強のふたり』の製作国を「アメリカ」だと思っていたのですが、「フランス」だったんですね。
 まあ、「サッカーフランス代表のスタメンが全員黒人」ということもあったので、こういう作品が作られるのも自然なことなのかもしれませんね。
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5.弟は僕のヒーロー(2019年製作/102分/PG12/イタリア・スペイン合作)

弟は僕のヒーロー(2019年製作/102分/PG12/イタリア・スペイン合作)
弟は僕のヒーロー(2019年製作/102分/PG12/イタリア・スペイン合作)

原題原題:Mio fratello rincorre i dinosauri
英題:My brother chases dinosaurs
解説
あらすじ
 イタリアで暮らす少年ジャックは、弟ジョーの誕生を心から喜ぶが、やがて彼がダウン症で「特別」な存在だと知る。
 幼い頃は弟をヒーローと信じていたジャックも、思春期になると周囲の目を気にして弟の存在を隠すようになる。
 そんな中、好きな子の前でついた小さな嘘が思わぬ方向へ転がり、家族や友人、町全体を巻き込む騒動に発展していく──。
 兄弟の絆や葛藤をユーモラスかつ温かい視点で描いた青春ドラマ。
スタッフ監督:ステファノ・チパーニ
原作:ジャコモ・マッツァリオール
脚本:ファビオ・ボニファッチ
キャストダヴィデ:アレッサンドロ・ガスマン
カティア:イザベラ・ラゴネーゼ
ドロレス叔母さん:ロッシ・デ・パルマ
ジャック:フランチェスコ・ゲギ
ジョー:ロレンツォ・シスト
サウル・ナンニ
ロベルト・ノッキ
アリアンナ・ベケローニ
題材の障害ダウン症
レビュー 本作は、ダウン症の弟そのものではなく、彼を支える兄の複雑な感情に焦点を当てている点が印象的でした。
 家族に障がいがあることは恥ずべきではない一方で、現実には苦しみや葛藤を抱え、距離を置かざるを得ない人もいます。
 一般的に「天使」のように語られがちなダウン症ですが、家族にとっては一言で片付けられない思いがあることを改めて考えさせられました。
 重いテーマでありながらも感傷に偏らず、ユーモラスに描かれている点が好印象で、障がいを持つ家族を受け入れる難しさが国境を越えて共通するのだと感じさせられる作品でした。
ヒラヤマの余談 「YouTube動画をきっかけに生まれた小説を映画化」という成り立ち自体が、とても今の時代らしいと感じました。
 SNSや動画から物語が広がり、多くの人の心を動かしていく──まさにデジタルネイティブ世代ならではの映画と言えるのではないでしょうか。
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Watcha
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心に響く作品で学んだことを今後に活かそう

心に響く作品で学んだことを今後に活かそう
心に響く作品で学んだことを今後に活かそう

 今回ご紹介した洋画は、スクリーン越しに私たちが普段触れられない世界や価値観を体験させてくれる作品ばかり。
 迫力ある映像や名優たちの演技に引き込まれながら、障害を抱える人やその家族の喜びや葛藤を感じることで、新しい気づきや考えが自然と生まれます。
 映画を観終わった後は、その温かさや感動を、ぜひ日常に持ち帰ってみてください
 誰かと分かち合いたくなる気持ちや、ふとした瞬間に思いやりを感じられる時間が、きっとあなたの心にも小さな光を灯してくれるはずです。

 今回の記事の執筆者は、就労継続支援A型事業所ONE STEP利用者のヒラヤマでした。

就労継続支援A型事業所ONE STEP 利用者のヒラヤマです。 サッカー鑑賞が趣味で、生粋の猫派。 ブロク記事執筆は初めてですが、少しでも読みやすい内容を目指して日々努力中! よろしくお願いします