ワンステップゲーム部について
ヒラヤマさんの『徹底解剖!進化するワンステップのお仕事内容丨事業所見学・体験前にチェック!』で紹介していただいた「ワンステップゲーム部」部員のちーちゃんが、今回は部員の目線でワンステップゲーム部を紹介していきます。
ワンステップゲーム部は現在4人でゲーム実況動画をYou Tubeにて投稿しており、プレイしているゲームは『ストリートファイター5』が中心となっています。
ゲーム部が発足されたのは、利用者さんからの「何か新しいことを始めたい」という意見があがったことがきっかけでした。
当時、お昼休みにワンステップのサビ管が持参したPS4を使い、ワンステップのみんなで『ボンバーマン』や『ぷよぷよ』を楽しんでいたこともあり、「それならゲーム実況をしてみよう!」という話になったのです。
そうしてチームメンバーまで決まったのはいいものの、肝心の「制作会社であるCAPCOM様からの許諾を頂く」までの道のりが長かったです。
しかし、CAPCOM様からの連絡を待っている間、私たちは実際に「実況動画を収録」「字幕をつける」「サムネイルを作る」といった動画制作の作業を部員全員が一通りできるようになるよう備えながら、連絡が届くのを今か今かと待ちわびていました。
そして2023年1月。ついにCAPCOM様から許諾を頂き、「ワンステップゲーム部」として動画を投稿することができるようになって今に至ります。
部員について
キャン
ゲーム部の頼れる部長。一番『ストリートファイター』シリーズをプレイしています。
主にパワーに特化したザンギエフを使用しつつ、他にもいろいろなキャラクターを使えるオールラウンダーです。
動画収録の際に会話をまわしてくれたり、部内で編集の仕方などで困りごとがあると解決に尽力してくれるゲーム部の大黒柱。
トミー
使用するキャラクターをさまよった結果、中距離での戦いが強みのナッシュと相性がいいことが判明。
トークスキルが高く、動画内外でも分かりやすい話し方をしてくれます。
ワンステップゲーム部の動画編集において、字幕でツッコミを入れる案を出したり最初にショート動画を制作した先駆者。広い視野をもっていろんなことを考えてくれる頼もしい存在です。
オオシロ
格闘ゲーム初心者と言いつつ、あっという間に上達してみんなを負かしまくっている期待の新星。
ギルを「パンツ様」と崇めており、通称「パンツ様シリーズ」や、パンツだけを履いたキャラクターのみで対戦する「パンツ選手権」といった動画を制作するなど、パンツにとても強いこだわりを持っています。
編集技術がめきめきと伸びており、柔軟な発想でクオリティの高い動画を制作しています。
ちーちゃん
格闘ゲーム初心者にも関わらず上級者向けのかりんを選び、部長からは「なぜ初心者がこのキャラクターを選んだ!?」と言われる始末。それでもかりんを使うことにロマンを感じている様子。
投稿している動画の内容について
投稿されている動画は普段の何気ない日常だったり、自分の好きなアニメや映画などについて雑談しているものが多いです。
しかし、なかには自分の持つ特性について語っている動画も投稿しています。
『ADHDの自分を語る。40歳男の初告白。』
トミーさんが持つ「ADHD」の特性について赤裸々に打ち明けた内容となっています。
自身の主な特性やずっと抱えていた違和感などを話しているため、「もしかしたら自分もそうなのかも」と感じている方や「『ADHD』って聞いたことはあるけどどういう特性があるんだろう」と気になっている方にとって参考になる動画です。
また、キャンさんが職業指導員としての立場から見たトミーさんの特性などもあげています。
ADHDだけではなく、うつ病も発症しているというトミーさん。その苦悩やつらい経験があったからこそ、ワンステップに出会って救われたと語っています。
『吃音症の私が伝えたいこと』
ちーちゃんが持つ発話障害のひとつ、吃音症(きつおんしょう)について語っています。
幼少期からあった吃音症。他者とのコミュニケーションをとることにおいて必要不可欠な「言葉」がスムーズに出てこないという特性があることによる生きづらさや悩みを打ち明けた内容となっています。
人が怖くて引きこもっていた期間もありながら、こうして動画にすることによって同じ当事者や、身近に吃音症の人がいる方にも届いてほしいという願いを込めて制作した動画です。
自分の特性について発信した動画は多くの方に関心を持っていただき、再生回数も伸びています。それだけいろんな方に届いているんだと実感できてとても嬉しいです。
ゲーム実況をするなかでの苦難について
ゲーム部にはいくつかの壁がありました。
誰もゲーム実況をしたことがなかった
ゲーム実況動画を見ることはあっても、ゲーム実況の経験者がひとりもいないところからゲーム部は始まりました。
最初は部員のみんなで「一体どんなことを話せばいいの?」と戸惑っていたことを覚えています。
ゲームをしながら話すことは、想像していたよりもとても難しいことでした。話に集中するとプレイが疎かになってしまう。かといってプレイに集中すると無言が続いてしまったり、まとまりがなく着地点が不明な会話になってしまう。
トークとプレイのバランスは、意識しながら数を重ねて慣れていくことが必要なのではないかと私は考えています。
動画編集やサムネイルに関する知識がほとんどなかった
動画を編集した経験があるものの、ゲーム部で使用していく編集ソフトは初めて使うものだったため、すべて手探り状態からのスタートになりました。
まずは使い方を調べ、いろんな機能を触って試してみるなどしながら、時間をかけてひとつの動画を制作しました。
動画の顔となるサムネイル制作もひとつの大きな壁です。サムネイルは動画に興味をもってもらい、再生数にも影響してくるとても大切なとっかかりとなります。
どう作れば見栄えがよく惹きつけられるものになるのか、ダサく見えないサムネイルになるのかといったデザインのノウハウがなく、みんな悪戦苦闘していたのを覚えています。
サムネイルのデザインは今でも課題となっています。
よかったことについて
しかし、いろんな苦悩があったからこそ大きな喜びや収穫がありました。
まさに「部活」のような雰囲気
お昼休みにゲーム部のみんなで遊びながら切磋琢磨する時間はとても楽しく、良いプレイが出れば歓声があがって、惜しい場面で負けると喜びの声と悔しむ声が飛び交い大盛りあがり。
2階でゲームをしているのですが、他の利用者さんから「1階まで賑やかな声が聞こえてくるよ」と言われることもしばしば。
いつも同じキャラクターしか使っていなかった部員が次第にいろんなキャラクターを使うようになっていったことも新鮮でした。
初めて使用するキャラクターに「技の出し方が分からない!」とおろおろする様子は見ていて面白く、そうしたなかで「次はこういうネタの動画を作ろう」といった案が出ることもありました。
新たな発見があった
最初は手探り状態だった編集作業で「これがやりたかったんだ!」と思っていたことができたときの喜びと達成感は、言葉では表せないほどのものです。
話している人に合わせて字幕の文字の色を変えることやエフェクトを使用することなど、新しい発見がある度に新鮮な気持ちで取り組むことができました。
徐々に編集ソフトの機能も分かるようになって出来ることの幅が広がり、それが動画に反映されていく様子を見ているとモチベーションを高く保つことができました。
ゆっくりかもしれないけれど着実にスキルアップしている。そう実感できることは達成感と自信に繋がりました。
最後に
こうして改めて振り返ってみると、充実した活動を送れていますね。
大変なことはあったけれど、その代わりに得られるものもまた大きかったです。技術面もそうですが、どう工夫すればより多くの方々に見てもらえるかといった「動画を制作する側」としての視点を持つことができたことも大きな収穫でした。
最近は他のお仕事も増え、私自身も新しいプロジェクトに加わったので、ゲーム部としての活動がなかなかできていません!
格闘ゲームに必須なコマンド入力に指が追いつかなくなってしまいそうです。
見てくれている人たちのためにも、動画投稿はこれからも(不定期で!笑)続けていきますので、今後もどうぞお楽しみに!