2025年(令和7年)8月1日:投稿
感動だけじゃない、「リアル」を届ける発信者たち
~障害者YouTuberの世界~

みなさん、こんにちは。
就労継続支援A型事業所ONE STEP(Instagram/Facebook/X【旧Twitter】)利用者のヒラヤマです。
かつて、娯楽といえば「テレビ」が全盛でした。
でも、時代は変わりました。
今では、多くの人が自分の好きなタイミングで、好きな動画を選んで見る時代です。
その流れで、YouTubeやTikTokなどの動画配信サービスは、すっかり私たちの日常に定着しました。
中でも「YouTube」は、ただの娯楽にとどまらず、情報収集や学びの場としても使われています。実際、ある調査では、YouTubeの「認知率は96.8%」「利用率は68%」という数字が出ています。
そんな中、いま注目したいのが「障害者YouTuber」です。
「障害を持つ人たちが、自分の体験や生活を動画で発信する」
これは、昔では考えられなかったことです。
かつて、障害者がテレビに出るときは、決まって「感動ポルノ」になりがちでした。
わざと感動させるようなBGM。
健常者に「かわいそう」「偉い」と言わせるような編集。
「障害者にパーフェクトヒューマンを踊らせて、笑いと涙を取る」みたいな悪趣味な番組作りも珍しくありませんでした。
でも、ネットは違います。
もちろんネットにはデマも多いし、偏った情報もあるでしょう。
それでも、「テレビだけを信じていた時代」には得られなかった、生の情報が今は手に入ります。障害者自身が、都合よく切り取られることなく、自分の言葉で発信する。

「頑張ってるから偉い」

「こんなに可哀想」
そんな一方通行の視点ではなく、ただただリアルな日常や、ちょっと笑える瞬間、苦悩や本音が届けられる。
そして、視聴者としても一方的に見るだけではなく、コメントで思いを伝えたり、100%ではないものの、返信をもらえたりするなどのリアクションをしてもらえたりすることもあります。それは、テレビや書籍ではまず得られない距離感です。
さらに、コメント欄には、当事者の声に共感した人や、似た境遇の人の体験、気づきなども集まります。そこを見ることで、あらためて自分の中の思い込みに気づいたり、新しい視点を得たりすることもあるのです。
この記事では、そんな「障害者YouTuber」の世界を、ご紹介したいと思います。
【 目 次 】
- 障害者YouTuber
- 身体障害
- 現代のもののけ姫Maco
- メインハイチャンネル
- suisui-Project 〈車椅子ライフスタイル〉
- 濱田祐太郎 Official
- 難聴うさぎ
- みゆみゆチャンネル
- 知的障害
- 翔ちゃんねる-Fucoママ
- このらぶチャンネル(Konoha)
- うーちゃんねる。
- りくですよ
- 32歳ダウン症はるちゃんねる
- 身体障害
- VTuber×福祉支援|「サイ校プロジェクト」って何?
ひきこもり経験者が自己表現できる新しい場 - まずは「知ること」から。誰かの発信が、理解のきっかけになる
障害者YouTuber

それでは、実際に活動している障害者YouTuberのチャンネルをいくつかご紹介します。
どれも「障害=特別な話題」ではなく、日常や趣味、気持ちをリアルに届けてくれる動画ばかりです。
気になったチャンネルは、ぜひチェックしてみてください。
身体障害
現代のもののけ姫Maco

項目 | 内容 |
チャンネル名 | 現代のもののけ姫Maco |
リンク | www.youtube.com/@Macomononokehime |
障害名・障害特性 | 下半身麻痺(車椅子ユーザー) |
チャンネル内容 | 下半身麻痺の車椅子ユーザー、現代のもののけ姫さんが、独自の視点からリアルな日常や思いをオープンに発信しています。 ※エッセイ本『普通で最高でハッピーなわたし ~特別でもなんでもない二度目の人生~』も出版されています |
登録者数 | 12.6万人(2025年7月現在) |
特徴・魅力 | <友達みたいな親しみやすさと、リアルな実用アドバイスが魅力> 現代のもののけ姫Macoさんの動画は、字幕もしっかりついていて、編集も丁寧。 でも、決して堅苦しい雰囲気ではなく、友達と話しているような親しみやすさがあります。 また、言葉遣いが丁寧で、明るくハキハキとした話し方も好印象。 「こういうのが便利だったよ」「こうすると楽だよ」といった、実体験に基づいたアドバイスも多く、同じ立場の人にとってはとても参考になります。 さらに、Aさんは日々いろいろなことにチャレンジしているのも特徴。 その前向きな姿勢が、見ている人の背中をそっと押してくれるチャンネルです。 |
外部リンク |
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メインハイチャンネル

項目 | 内容 |
チャンネル名 | メインハイチャンネル |
リンク | www.youtube.com/@Main_hi |
障害名・障害特性 | 下半身麻痺(車椅子ユーザー) |
チャンネル内容 | メインハイさんは、障がい者と幼稚園からの幼なじみの2人が、仲良くわちゃわちゃと日常を撮影しているチャンネルです。 動画は週に2回、水曜と日曜の21時に投稿されていて、気軽に楽しめる内容となっています。 ほっこりしたり笑ったりできる雰囲気が魅力です。 |
登録者数 | 12.6万人(2025年7月現在) |
特徴・魅力 | メインハイチャンネルさんの動画は、いい意味で“チャラいノリ”が特徴的。 登場する二人は、本当に気を使わない友達同士といった距離感で、自然体なやりとりが見ていて心地よいです。 また、字幕がしっかり付いていて、色分けされているので、誰が話しているのかがすぐにわかるのも嬉しいポイント。 視聴者にとっても、とても見やすい工夫がされています。 全体的には、「気の良いお兄ちゃんたちが、ゆるく楽しく配信している」そんな雰囲気。 障害のことも包み隠さず話しますが、説教くささは一切なし。 ノリが軽いぶん、気負わず楽しめるチャンネルです。 「かしこまった動画は苦手」「友達感覚で気楽に観たい」「障害者の日常も、普通に“ネタ”として笑える空気が好き」という方にオススメです。 |
外部リンク |
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suisui-Project 〈車椅子ライフスタイル〉

項目 | 内容 |
チャンネル名 | suisui-Project 〈車椅子ライフスタイル〉 |
リンク | www.youtube.com/@suisui-project |
障害名・障害特性 | 下半身麻痺(車椅子ユーザー) |
チャンネル内容 | suisui-Projectのちんさんは、19歳の時にアメリカンフットボールの事故で首を骨折し、車椅子ユーザーになりました。 その後、引きこもりを経験しながらも大学復学、大学院進学、国の研究員、大学教員を経て、現在はメディア運営事業を展開しています。 このチャンネルでは、「車椅子パパの日常」をテーマに、毎週日曜日20時に動画を更新。 日常のリアルな様子や、前向きに生きる姿が多くの人に勇気を与えています。 |
登録者数 | 10万人(2025年7月現在) |
特徴・魅力 | <映像もセンスも抜群。自分らしく挑戦し続けるCさんの世界> suisui-Project 〈車椅子ライフスタイル〉さんのチャンネルは、丁寧に編集された映像と心地よいBGMが印象的で、まるで一本のVlogを観ているような感覚になります。 オシャレで落ち着いたトーンの中に、ユーモアや日常の温かさもしっかりと感じられ、視聴者を自然と惹きつけます。 suisui-Project 〈車椅子ライフスタイル〉さんは、鎖骨から下が動かないという身体状況にありますが、それを感じさせないほど、さまざまなことに果敢に挑戦されているのが魅力です。 何気ない日常から挑戦の記録まで、自分らしく、楽しみながら生きている姿が画面越しに伝わってきます。 「できないこと」よりも「どうやってやるか」に目を向けるCさんの発信は、障害の有無に関係なく、多くの人に前向きな気持ちを届けてくれます。 |
外部リンク |
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濱田祐太郎 Official

項目 | 内容 |
チャンネル名 | 濱田祐太郎 Official |
リンク | www.youtube.com/@濱田祐太郎トーク |
障害名・障害特性 | 視覚障害 |
チャンネル内容 | R-1ぐらんぷり2018王者・目の見えないお笑い芸人「濱田祐太郎さん」の公式YouTubeチャンネルです。 視覚障害についての話や、自身の体験談、時にはちょっと毒舌なネタまで。 「笑い」を通して、見えない世界や障害のことを身近に感じられるチャンネルです。 お笑い好きな人にも、障害について知りたい人にもおすすめの内容になっています。 |
登録者数 | 2.03万人(2025年7月現在) |
特徴・魅力 | <笑いのなかに気づきがある。視覚障害×芸人という唯一無二の語り手> 濱田祐太郎 Officialさんは、お笑い芸人としてのキャリアを活かした巧みな話術で、視覚障害というテーマを、堅苦しくなく、時にクスッと笑えるエピソードとして届けてくれます。 ボケとツッコミのテンポが心地よく、「障害」や「生きづらさ」といった話題であっても、自然体で楽しめる空気感が魅力です。 視覚障害という当事者のリアルな視点と、芸人としての冷静な分析が絶妙に混ざり合い、「そんな世界があったのか」と思わせてくれる気づきが随所にちりばめられています。 難しい話も構えずに聞けて、それでいて視野が広がる。 そんな“知る入り口”として、濱田祐太郎 Officialさんのチャンネルはとてもユニークな存在です。 |
外部リンク | 濱田祐太郎Twitter:twitter.com/7LnFxg25Wdnv8K5?s=20 |
難聴うさぎ

項目 | 内容 |
チャンネル名 | 難聴うさぎ |
リンク | www.youtube.com/@nancho_usagi |
障害名・障害特性 |
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チャンネル内容 | 「障害があっても、自分の人生をあきらめたくない」 そんな強い思いで動画発信を続けているのが、「難聴うさぎ」さんです。 難聴うさぎさんは、感音性難聴や斜視、突発性睡眠障がいなど、いくつもの障がいを抱えながら、「チャンネル登録者100万人」を目指して活動中。 その理由はとてもシンプルで、でも強いものです。 「障害者の私でも、本気で何かを願えば叶えられることを証明したい」 「そして、障害者も健常者も関係なく、一歩踏み出す勇気を伝えたい」 難聴うさぎさんは、障がいを「個性」ととらえ、「冒険と挑戦」をテーマに、自分の生きた証をYouTubeで発信しています。 視聴者はきっと、動画から「勇気」や「前向きな気持ち」をもらえるはずです。 |
登録者数 | 30.4万人(2025年7月現在) |
特徴・魅力 | ポップでキュート、でも芯のある発信。 難聴うさぎさんのチャンネルは、全体の雰囲気がとてもポップで親しみやすく、編集の色使いやフォント、BGMのセンスにも「可愛らしさ」が詰まっています。思わず笑顔になるような明るさの中に、しっかりとした芯のあるメッセージが込められているのが魅力です。 たとえば、難聴うさぎさんが手話を交えながら『新時代/UTA(Ado)』に合わせて踊る動画は、見ていて思わず「すごい」と声が出るような迫力。 耳が聞こえないにもかかわらず、とても流暢に話す姿にも驚かされます。 努力や表現力の豊かさが、映像から自然と伝わってきます。 手話、ダンス、そして等身大の言葉。 さまざまな形で自分を表現する難聴うさぎさんの姿は、「伝えるって、こんなにも自由なんだ」と感じさせてくれます。 |
外部リンク |
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みゆみゆチャンネル

項目 | 内容 |
チャンネル名 | みゆみゆチャンネル |
リンク | www.youtube.com/@miyumiyuchannel |
障害名・障害特性 | 聴覚障害 |
チャンネル内容 | 耳が聞こえないパパ「ととちゃん」と、少し手話が使える娘たちが、ありのままの暮らしを動画で切り取るこのチャンネルは、障害のある家族とその周囲の人々が織りなす、リアルで温かい日常の瞬間を伝えています。 手話や家族の絆、そして日常のほっこりするシーンを通して、聴覚障害への理解を深めたい方や、家族のつながりに癒やされたい方におすすめの内容です。 ※『ぼくは耳が聞こえない それでも妻と一緒に住んだら人生幸せになった話』という書籍を出版されています。
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登録者数 | 17.6万人(2025年7月現在) |
特徴・魅力 | 言葉にできない“あたたかさ”がある。家族の空気ごと伝わってくるチャンネル みゆみゆチャンネルさんのチャンネルは、家族みんなで和気あいあいと過ごす様子が印象的。画面越しに見ているだけなのに、「なんかいいな」と思わせてくれる不思議なあたたかさがあります。 特別な演出があるわけでも、目を引く派手さがあるわけでもないけれど、そこには他のチャンネルにはない独特の空気感がただよっています。 言葉ではうまく表現できないけれど、家族の関係性や、そこに流れる時間そのものが魅力として伝わってくるのです。 さらに驚くのは、奥さんはもちろん、娘さんたちも自然に手話を使って会話しているところ。 家庭のなかに手話がしっかり根づいていて、「伝えたい」「つながりたい」という気持ちがちゃんと形になっているのが伝わってきます。 肩の力を抜いて、ただ“家族のいる日常”を感じたいときに、そっと見たくなるようなチャンネルです。 |
外部リンク |
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知的障害
翔ちゃんねる-Fucoママ

項目 | 内容 |
チャンネル名 | 翔ちゃんねる-Fucoママ |
リンク | www.youtube.com/@fucomama |
障害名・障害特性 | 自閉症 |
チャンネル内容 | 「翔ちゃんねる」は、知的障害を伴う自閉症の息子さんの日常や成長の記録を、母親であるFucoママさんが発信しているチャンネルです。 息子さんは1988年生まれで、5歳のときに自閉症と診断されました。 発達年齢は10歳程度と言われながらも、家庭療育や支援を重ね、現在は地元の一般企業で**障がい者雇用の社員として18年目(2024年現在)**になります。 このチャンネルでは、家庭療育を通じて「どんな大人に育ってほしいか」を考えながら積み重ねてきた日々や、今の日常生活がゆるやかに配信されています。 「将来のために家庭でできる療育を知りたい」「自閉症の子どもの成長例を見てみたい」という方にもおすすめのチャンネルです。 ※『自閉症の息子が自立して生きる道』という書籍を出版されています。 |
登録者数 | チャンネル登録者数 19.2万人(2025年7月現在) |
特徴・魅力 | 「できる」が増えていく喜び。親子の歩みがヒントになるチャンネル。 翔ちゃんねる-Fucoママさんのチャンネルでは、自閉症の青年(翔さん)が日々の暮らしの中でさまざまなことに挑戦しています。 特に印象的なのは、料理をしている姿。包丁を使って食材を切ったり、手際よく調理していたりと、「自閉症だからできない」という先入観をやさしく裏切ってくれます。 その背景には、お母さんの地道な努力と工夫がありました。 勉強方法を子どもに合うように工夫したり、家庭での声かけや関わり方を試行錯誤しながら築いてきた親子の関係性には、思わず「すごい」と感じてしまいます。 このチャンネルは、自閉症の子どもを育てている親御さんにとって、「どう接したらいいのか」「どんなふうにサポートしていけばいいのか」の具体的なヒントや希望が詰まった“生きた教材”のような存在です。 「成長するって、こういうことかもしれない」——そう思わせてくれる、あたたかくて前向きな発信です。 |
外部リンク | 自閉症の子育てブログ:jiheisyoumama.jp |
このらぶチャンネル(Konoha)

項目 | 内容 |
チャンネル名 | このらぶチャンネル(Konoha) |
リンク | www.youtube.com/@konolove1023 |
障害名・障害特性 |
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チャンネル内容 | 「このらぶチャンネル」は、重度知的障害を持つ「このは」さんとその家族の日常を発信しているチャンネルです。 このはさんは、2003年10月生まれ。 生まれる前に横隔膜ヘルニアと診断され、生後すぐに**コルネリア・デ・ランゲ症候群(CdLS)**と診断されました。 腸閉塞や難聴、胃食道逆流症などの合併症と闘いながらも、人前に出ることが大好きな明るい性格が魅力です。 2024年3月には特別支援学校を卒業し、4月からは生活介護型事業所に通い始めました。 現在の障害区分は療育手帳A判定、障害支援区分6です。 このチャンネルでは、そんな「このはさん」の元気な姿や家族との暮らしを通して、重度知的障害のある人の生活や家族のリアルな日常を伝えています。 「障害について知りたい」「家族のリアルを知りたい」という方におすすめのチャンネルです。 |
登録者数 | 7.05万人(2025年7月現在) |
特徴・魅力 | <親としての関わり方にヒントをくれる、学びの多いチャンネル> このらぶチャンネルでは、重度の知的障害を持つ娘さんとの日常を通して、親としての創意工夫や関わり方が丁寧に描かれています。 特に思春期や生理といった、女性の障害者だからこそ直面する悩みや困りごとにも触れており、同じような立場の方にとって実用的かつ参考になるトピックスが多く含まれています。 単なる「日常の記録」にとどまらず、支援や配慮のあり方を考えるヒントが詰まった、学びのあるチャンネルです。 |
外部リンク |
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うーちゃんねる。

項目 | 内容 |
チャンネル名 | うーちゃんねる。 |
リンク | www.youtube.com/@うーちゃんねる |
障害名・障害特性 | 最重度の知的障害 |
チャンネル内容 | 「うーちゃんの成長日記」は、最重度の知的障害がある「うーちゃん」の日常や成長を記録しているチャンネルです。 うーちゃんは、いつも元気いっぱいで笑顔が魅力。 家族との日々や季節ごとのイベントなど、ほっこりできる日常の様子がたくさん詰まっています。 「障害があっても、こんなふうに笑って過ごせるんだな」と感じられる、明るいチャンネルです。 癒やされたい方や、知的障害について知りたい方におすすめです。 |
登録者数 | チャンネル登録者数 3.79万人(2025年7月現在) |
特徴・魅力 | 「うーちゃんねる。」さんのチャンネルでは、最重度の知的障害をもつ18歳の娘さんの日常が紹介されています。 特別支援学校を卒業し、生活介護事業所に通い始めた現在。 子どもの成長にともなう環境の変化に戸惑いながらも、家族が模索し、支え合いながら過ごす日々がリアルに綴られています。 チャンネル概要欄には、「ママ・パパ・ニーニ(兄)は言えるが、おしゃべりは難しい」「話しかければ理解できる」「ひらがなの読み書きができ、ジェスチャーやサインが得意」など、娘さんのコミュニケーションの特徴も記載されており、似たような境遇にあるご家庭にとって、接し方のヒントになる部分も多いと感じられます。 ありのままの生活を伝えるスタイルだからこそ、伝わってくるものがあります。 |
外部リンク |
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りくですよ

項目 | 内容 |
チャンネル名 | りくですよ |
リンク | www.youtube.com/@riku888 |
障害名・障害特性 | 最重度の知的障害 |
チャンネル内容 | 重度知的障害を持つ高校3年生・りく君と家族の日常を発信しているチャンネルです。 主に、お笑い要素たっぷりの動画が多く、りく君が料理に挑戦したり、商品紹介をしたり、ユニークなチャレンジを楽しむ様子が投稿されています。 家族との楽しいやりとりや、笑顔あふれる日常を通して、障害について気軽に触れることができるチャンネルです。 サブチャンネル「りくの小部屋」というものもあります。 |
登録者数 | チャンネル登録者数 11.8万人(2025年7月現在) |
特徴・魅力 | 「りくですよ」さんのチャンネルは、自閉症と知的障害のある方の日常を描きながらも、どこか“コント”のようなユーモアが漂うのが特徴です。 本人の自然な言動がまるで芸人さんのボケのように見えることもあり、全体的にコメディタッチの明るい空気感があります。 もちろん、ただの面白動画ではなく、支援や配慮の様子、家族との関わり方など、障害への理解を深められる視点もしっかり含まれています。 笑いながら学べる、ちょっと不思議な魅力のあるチャンネルです。 |
外部リンク | Instagram:instagram.com/rikustagram9 |
32歳ダウン症はるちゃんねる

項目 | 内容 |
チャンネル名 | 32歳ダウン症はるちゃんねる |
リンク | www.youtube.com/@86ka_downsydrome |
障害名・障害特性 | ダウン症 |
チャンネル内容 | 32歳の姉・はるかさんの日常を、妹さんがゆるっと発信しているチャンネルです。 家族との何気ないやりとりや、ダウン症のはるかさんの日常が、明るく楽しく映し出されています。 「ずっと一緒にいるからこそ色々あったけど、今は仲良くやってます(笑)」という言葉の通り、家族内のツッコミや言い合いも、愛情たっぷりのやりとりのひとつ。 ダウン症について知りたい人や、家族で悩んでいる人が、ちょっと肩の力を抜いて見られるチャンネルです。 |
登録者数 | 11.1万人(2025年7月現在) |
特徴・魅力 | 「32歳ダウン症はるちゃんねる」さんのチャンネルは、「きょうだい児」の視点から届けられる、ちょっと珍しいタイプの発信です。 障害者に関する発信の多くは、本人や親御さんによるものが主流です。 一方、「32歳ダウン症はるちゃんねる」さんの場合は「妹から見た姉の日常」を描いているのが特徴。 長年一緒に過ごしてきたからこその距離感や言葉選びには、親とはまた違った優しさやリアルさがあります。 編集も丁寧で、すべてのセリフに字幕を入れるのではなく、要所に絞って表示される字幕が、映像にメリハリとリズムを加えています。 身内だからこその遠慮のなさや素直な表現が心地よく、「身近にこういう関係性があるかもしれない」と感じさせてくれるチャンネルです。 |
外部リンク |
VTuber×福祉支援|「サイ校プロジェクト」って何?
ひきこもり経験者が自己表現できる新しい場

障害者YouTuberとは少し違いますが、「ひきこもり経験者の新しい自己表現の場」として、こんな取り組みもあります。
それが、株式会社Virtual Peer Support LAB.(VPSL)と、アイドルプロデューサー田家大知氏が共同で立ち上げた「サイ校プロジェクト」です。
このプロジェクトは、「ひきこもり」をコンセプトにしたVTuber事務所「AMATERASU」の新しいアイドルオーディションを開催しています。
デビューが決まれば、人気イラストレーターの夜ノみつき氏がアバター制作を担当することも発表されています。
さらに、このプロジェクトの特徴は、単なるVTuber活動だけではありません。
「音楽の力で自己変革を目指す仲間を募集する」という視点があり、応募対象は「ひきこもり経験者」とされています。
また、VPSLが運営する就労継続支援B型事業所「Project-R」もこの活動を支援しており、VTuber活動に必要な制作物の一部を事業所が提供しています。
項目 | 内容 |
募集期間 | 2025年7月21日(月)10:00~2025年8月31日(日)23:59 |
応募資格 |
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選考フロー |
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応募方法 | オーディションサイト内の応募フォームより、 必要事項をご記入の上ご応募ください。 |
まずは「知ること」から。
誰かの発信が、理解のきっかけになる

障害について、「なんとなく知っているつもり」でも、実際には知らなかったことが多いものです。
今回ご紹介したYouTuberたちの発信は、私たちが障害者のリアルに触れるための「理解の入り口」になります。
動画を通じて、「へぇ、こういう生活なんだ」「こんな気持ちになるんだ」と知ること。
それは、特別なことではなく、誰でもできる小さな社会参加の一つです。
そしてもし、少しだけ勇気が持てたら、今度は、自分自身の気持ちや体験を誰かに届けてみるのも、ひとつの選択肢かもしれません。
「発信すること」は、自分のためにも、誰かのためにもなることがあります。
まずは、「知ること」「理解すること」から始めてみませんか?