▶はじめに
こんにちは。就労継続支援A型事業所ONE STEPの利用者のしおりぃです!今、この記事を読んでいるあなたはおそらくこんな思いを抱えているかもしれません。
「せっかく就職したのに、辞めてしまった自分はダメだな」
「周りの人たちは、普通に働けているのに⋯⋯」
「あきらめて戻ってしまった。後退してしまった気分」
まず、一番にお伝えしたいのは
あなたは、何ひとつ失敗なんてしていません。
特性や病気を抱えた状態で、一般企業という厳しい環境に飛び込んで、自分の限界まで頑張りました。まずは、今日までたくさんの困難に立ち向かい、傷つきながら走り抜いた自分自身をたくさん褒めて、労って、認めてあげてください。
この記事では、一般企業からA型事業所に戻ってきたあなたが、心身を整えながら次のステップに進めるための考え方や具体的な工夫などをお伝えします。
▶それは失敗ではなく自分データの収集だった!
一般企業から離れることになったとき、「挫折した」と感じるのは自然なことです。ですが、少し視点を変えてみませんか?
あなたは今回の経験で、「自分の取扱説明書」をアップデートすることができたんです。

・どんな環境や作業で体調を崩しやすいか
・どんな人間関係が苦手か
・どのくらいの通勤時間や労働時間だと、体に負担がかかるのか
これらの情報は、一度外に出て経験しないとわからないデータです!
将来、あなたがまた次のステップに進むときに最も大切になるのが「自分に必要な配慮を言葉で伝えること」です。今回体調を崩した原因を整理することは、次の就職で大きな武器になります。
今回の出来事は「失敗」ではなく「自分に合う働き方を知るための実験」だったと捉えてみるのはどうでしょう?
▶焦らないための「心と体のセルフケア」
A型事業所に戻った際に「早く体調を治さなきゃ」「もっと頑張らないと」とついつい焦る気持ちが溢れてしまいがちです。
しかし、今は焦る時期ではありません。
無理につめ込みすぎると、今度はもっと体調を崩してしまう危険性があります。
まずは、自分の中で崩れてしまった心身のバランスをゆっくり立て直していきましょう。
そのために、明日からできるセルフケアを3つ紹介します。
①疲れる前に休む習慣を作る
体調を崩してしまう人は「もう限界!」となるまで、予定や仕事をつめ込んで頑張りすぎてしまう傾向があります。
大切なのは、疲れてから休むのではなく、疲れる前に休むことです。
精神疾患になると、周りの人と同じように動いても疲れを強く感じるようになります。
ストレスに対する耐性が弱くなり、普通の人なら軽く受け流せるような負担を真正面から受け取って、余計な負担を抱え込むことが多いからでしょう。
ゲームでよくある体力ゲージをギリギリまで減らしたとき、回復アイテムを何度も使わないとゲージが満タンになりませんよね? 現実でも、疲れ切ってしまうと回復するまでに多くの時間と体力が必要になります。毎回このような生活をしてしまうと体調を崩してしまうのも仕方ありません。
「でも、いつのまにか疲れ切ってしまうことが多い⋯⋯」
これは疲れが強いときほど脳は興奮状態で、体が「一時的に頑張れる状態」を作っているんです。その間、眠気などの症状が抑え込まれて「まだ大丈夫」と感じてしまい、体力を使い切ってしまいます。
そのため、疲労を自覚して休むには「自分の疲労のサイン」を知る必要があります。

・朝起きるのがつらい
・普段より、光や音に敏感に感じる
・甘い物やカフェインが増える
・人との会話が面倒になる
などなど、人それぞれ疲労のサインがあります。
これらを感じた際には、スマホを置いて目を閉じたり、席から立って歩いてみたり、予定を空けてみたりと「小さな休息」をこまめにとりましょう。
②体調日記をつける
日記と聞くと、少し身構えてしまう方もいるかもしれません。
ですが、体調日記は長い文章を書く必要はありませんから、安心してください。
スマホやノートに、毎日これだけ記録してみましょう。

・その日の気分(5段階評価など)
・昨夜の睡眠時間
・今日のひとこと(体調など)
この体調日記をつけるメリットは、①で紹介した疲労のサインが視覚化されることです。
自分の不調のパターンがわかり、「8時間睡眠した日は調子がいい」などの法則に気づくことができます。また、病院の診察時にもスムーズに説明ができるようになりますよ!
私もうつ病を発症してから、生活リズムを視覚化するために体調日記をつけ始めましたが、不規則だった生活が安定してきて、メンタルにもいい影響がたくさん出てきました。
まずは、気が向いたときに記録してみませんか?
③仕事が終わったらスイッチを切り替える
「寝る直前まで、仕事のことを考えてしまう」
「せっかくの休日なのに、心が休まらない」
このような経験はありませんか?
最近はテレワークやスマートフォンの影響で、働く場所と時間の区切りがつかずに、仕事とプライベートの切り替えが難しくなっています。
自宅が職場の方は空間の切り替えもできなかったり、通知が気になってしまったり「仕事モード」から抜け出せずにいる方も多いかもしれません。そのままにしていると疲労感が続き、燃え尽き症候群になってしまう危険性があります。
こういった状況から抜け出すには「スイッチを切り替える習慣」が必要になってきます。
自分の中で、事業所から帰って来たら仕事モードを完全に切る習慣を作ってみましょう。

・仕事着から、部屋着に着替える
・入浴やストレッチで、体を温める
・スマホを別の部屋に置いて、物理的に距離をとる
こういった決まった行動をすることで、仕事とプライベートの境界線をはっきり分けることができます。
▶A型事業所を「準備基地」にする過ごし方
A型事業所はただ作業する場所ではなく、次のステップに進むための「準備基地」でもあります。せっかく戻ってきたこの場所を、次のように活用してみましょう。

①スタッフにSOSを出す練習をする
一般企業で体調を崩してしまう大きな原因の一つに「困ったときに周りに相談できなかった」ということがあります。
A型事業所のスタッフはあなたの味方です。
「今、少し集中力が切れてつらいです」「この作業は焦ってしまいます」など、自分の今の状態を言葉にして伝える練習の場として、事業所をフル活用してください。
ここでSOSを出す練習をしておくと、きっと将来の職場でも上手にお願いができるようになりますよ。

②自分の「労働体力」の上限を知る
「週に何日通うのが一番安定するか」「午前と午後、どちらが集中できるか」を事業所の安定した環境でテストしてみましょう。自分が「これなら無理なく続けられる」という現実的なペースを知ることが大切です。

③日々の「できたこと」を記録する
自信を失っているときは、どうしても「できないこと」ばかりに目がいきます。
だからこそ、日々の小さな成功を自分自身で認めてあげてください。
・決まった時間に事業所に通所することができた
・挨拶が元気にできた
・作業を丁寧に進めることができた
どんな小さなことでも構いません。「今日できたこと」を自分の中で数えていくことで、失ってしまった自信を少しずつ取り戻していきましょう。
ちなみに私は、通所ができた日にカレンダーに花丸シールを貼って、日々の頑張りを視覚化しています。モチベーションが上がるのでおすすめですよ!
▶おわりに
一般企業で働く友人や知人を見ると、焦ったり、羨ましくなったりすることもあるかもしれません。
ですが、歩幅は人それぞれです。車だってガソリン切れのまま走り続けていると、事故を起こしてしまいます。今あなたがA型事業所に戻ってきたのは、ガソリンを充填してエンジンをメンテナンスするために必要な時間です。
一度、一般企業を経験して戻ってきたあなたは、以前のあなたより間違いなく成長しています。それだけ、他人の痛みに優しくなれますし、自分の身の守り方も知っています。
遠回りにも思えるこの時間が、結果的に「一番長く、安心して働き続けるための近道」になります。
今は焦らず、自分を大事にしながら次の準備を少しずつ進めていきましょう。
また「次に進みたい」と思える日が、あなたのペースでやってきますよ!
▶就労継続支援A型事業所ONE STEPからのお知らせ
ONE STEPでは、見学や相談を随時受け付けています。
「パソコンを使った仕事に興味がある」
「一般就労を目指して、スキルを身につけていきたい!」
という方も大歓迎です。
スタッフもしっかりサポートしますので、お気軽にお問い合わせください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

